理事長挨拶



理事長就任に際して
“みんなのJSPENそして内固外進へ”

日本静脈経腸栄養学会理事長
藤田保健衛生大学医学部
外科・緩和医療学講座教授

東口 髙志

Takashi Higashiguchi, MD & PhD Chairman of Board of Trustee for Japanese Society for Parenteral and Enteral Nutrition (JSPEN)
Professor and Director, Department of Surgery & Palliative Medicine,
Chief of Palliative Care Center & Team,
Fujita Health University School of Medicine

理事長 この度、日本静脈経腸栄養学会 第4代理事長を拝命いたしました東口髙志です。何卒よろしくお願いいたします。まずは、本学会の会員・役員の方々はもとより、日頃より種々のご高配を賜っております皆様方に、その熱きご支援ならびにご助力に対しまして心より御礼申し上げます。

さて、本学会は多くの先達のご努力で飛躍的な発展を遂げ、既に18,000名を超える会員を有する世界最大の栄養関連学会となりました。また、多職種で構成される学会としましても最大級であります。この背景にはもちろん皆様方一人一人あるいはNSTをはじめとする栄養関連のチーム医療としてのご活躍があるのですが、それらを受け入れる社会情勢としてのニーズの高まりがございます。本学会は、人間(ひと)が生きていくための根本を成す「食・栄養管理に関する学術集団として、このような社会のニーズ、特に医療や介護、そして国民の生活にいたるすべての領域での求めに応じていかねばなりません。そのためには急成長を続ける学会自体の体制や、学会としてのわが国内外へのアプローチの方向性を今一度明確にするとともに、未来へ向かって大きく羽ばたくための足場作りをする時期が来ていると思います。そこで理事長就任に際しての第一声をここに記したいと思います。

まずは、本学会の将来の方向性についてですが、現在のNSTをはじめとする栄養療法への関心が高まる中、是非ともこの時期に、1)わが国の栄養管理・栄養療法の基盤を構築したいと考えております。そのためには2)法人化の推進と全員参加型の学会運営、3)病棟単位での多職種医療体制の推進を含むチーム医療実施体制の確立(例えば薬剤師、管理栄養士の病棟配備のルーチン化など)、4)社会のニーズを踏まえた臨床的・学術的基盤検証と新しい栄養学の展開が必要不可欠と思っております。さらに一歩進んで、5)学会の国際化と世界的地位の確立が肝要です。これら5項目を五本の柱として将来ビジョンと方向性を皆様と共有していきたいと思っております。

次に、より短期的な目標として学会が取り組むべき10の目標を挙げたいと思います。
①軸がぶれない透明性のある学会運営
②運営の合理化と活性化
③収支決済の明瞭化と財政の改善
④全会員への情報提供と意見収集体制の構築
⑤法人化の推進
⑥医師・メディカルスタッフ全体の教育強化と評価法の確立
⑦栄養管理ガイドラインの提言と国際的権威の確立
⑧学会主導による臨床・実験的研究の推進
⑨国策をふまえた診療報酬への提言
⑩栄養管理の地域連携の推進

 すべてが簡単に到達できるものではありませんが、一つ一つしっかりと各種委員会やワーキングチームで取り組んでいければと考えております。そのために理事会や委員会の体制を少し再編させていただきました。少しご紹介しますと、理事会運営の合理化を図るための副理事長(竹山廣光先生)と常任理事会の設置、委員会間の風通しを良くし、かつ無駄のない運営を行うために統括部門制度の導入、さらに財政改善と時間の無駄の削減そして横断的意見交換の促進をはかるために理事会、評議員会、各統括部門や各種委員会・部会のメーリングリストを設置して、今まさにその活用を開始しようとしているところです。加えましてニューズレターやインフォメーションページなどを新たに設けて、理事会や評議員会の活動の報告や各地での皆様の活動状況紹介などをHPのwebサイトを用いて会員の皆様へ情報提供させていただけえばと考えております。

最後に、栄養管理に関する社会のニーズやそれを取り巻く世界状況は刻一刻と変化しており、本学会はその中でリーダーシップをとるべきだと考えます。そのためには早急に学会運営と国内の栄養管理体制を固め、同時に世界へ発信していく意志と指導力を示さねばなりません。そのために、私が望むことは次の2つです。一つ目は「みんなのJSPEN」であること、つまり全学会員が会員であることを誇りに思えるような学会であり、活動は楽しく大らかで、みんなが満足するとともに社会貢献にもつながることです。そして、もう一つは「内固外進」です。現在のような追い風の時期にこそ栄養管理の基盤を固めるとともに、私たちがリーダーシップを取るような形で海外の関連学会あるいは諸外国の先生方と情報交換していくことが必要だと思います。

以上の2点を活動の軸に、日本静脈経腸栄養学会を常に前進させていきたいと考えております。
そのために、会員の皆様が一丸となって本学会ならびにわが国の栄養療法の発展にご貢献を賜りたく存じます。
皆さま!みんなのJSPENのため、わが国の医療のため一緒に頑張りましょう!

 

会員の皆様へ

一般社団法人日本静脈経腸栄養学会
理事長 東口 髙志

 

拝啓 平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
この度、日本静脈経腸栄養学会は平成25年11月1日をもって法人化し、団体名を「一般社団法人日本静脈経腸栄養学会」と変更することとなりましたのでお知らせ申し上げます。これも皆様のご支援の賜物と心より感謝いたしております。
つきましては永年のご協力に感謝いたしますとともに各位のご期待に添うべく邁進努力致す所存でございますので何卒倍旧のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

敬具

平成25年11月

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